【必読!公共・倫理・政治経済で9割取る方法】
どうもminiいけ先生です。
政治経済や倫理は社会科のなかでもマイナーな科目で後回しにしがちですが、勉強法さえ理解して正しい努力を積み重ねれば高得点できること間違いなしです。
効率的に勉強すれば短時間でも共通テストで9割はとれるようになります。
共通テストで得点できる土台ができれば私立入試にも活かすことができます。
今回は政治経済の勉強方法と得点upのために大切なことを考えたいと思います。
今回の記事でわかること
- 絶対にやってはいけない公民の勉強法
- 効率的な勉強法
- 効果的な演習法
- 共通テストへの対応
絶対にやってはいけない勉強法
絶対にやってはいけないのが「ノートにまとめる」勉強法です。
それは多くの人がやっていますよね。
やはりダメなのでしょうか?
やめたほうがいいですね。
なぜなら、ノートにまとめる作業って本当に時間がかかるんです。
穴埋めノートを丁寧に作ることは、絶対にやめてください。
実際ノートにまとめたとしてもあまり成果は出ません。
成果が出ないことに時間をかけることほど無駄なことはありません。
初期段階のインプットでノートにまとめるという時間のかかる作業をするとアウトプットに辿り着くまでに息切れしてしまいますしね。
さらに言うと、社会に時間をかけても受験は受かりません。
受験はトータル勝負、総合点での勝負になるので公民をとにかく短い時間で習得して、むしろ英数国に時間を割きたい。
これは受験においてとても大事なポイントなので理解しておきたいところです。
倫理政経の得点を上げる「3ステップ」
- 自ら説明できるようにすること
- 一問一答をすること
- 過去問演習をすること
インプット中心の勉強法よりもアウトプット中心の方が圧倒的に成果を残せることが科学的にも証明されています。参考文献を載せておきます。
1つ目のステップの「自ら説明できるようにする」とは、自分で教科書や資料集を読んで、口で説明できるようにするということです。
たとえば、政経は難しい用語が多いので、一つひとつ噛み砕いて、自分の言葉で話せるようにします。
「マネタリーベースとマネーストックの違いは?」と聞かれたと仮定します。
「マネタリーベースは存在するすべてのお金、マネーストックは流通するすべてのお金。ただし金融機関・政府の保有するものは含まない!」と口頭で言えるようにします。
倫理だったら、人物の考えや印象に残ったものを要約して話せるようにしてください。
「ルソーってどういう人?」と聞かれたと仮定します。
「ルソーは、人間には哀(あわ)れみの情がある。そして、人間一人ひとりにはみんなのためを思う一般意志があって、直接民主制というものを説いた、露出狂の変態だ!」と自分なりの言葉で説明できるようにする。
文字で見ると長いかもしれませんが、口にして説明すると1分もかからないし、1分内復習になります。
説明ができるということ、口に出せるということはしっかりと理解できていないとできません。時間も短縮できて、効果も絶大です。
これを積み重ねて「じゃあ、カントってどういう人?」とか「ロックってどういう人?」というところにつなげていく。一言でまとめることが非常に大切です。
禁断の「ぬいぐるみ勉強法」
自ら説明するときに提案している勉強法が「学校の先生になったつもりで、ぬいぐるみに向かって説明する」ことです。
説明をするときに相手がいないと張り合いがないですよね。
そこで、ぬいぐるみを並べて聴衆として話せばいいんです。
まぁ、学生からは「ぬいぐるみに向かって話すのはキモい」と却下されますが…。
親からも「うちの子が変になったわ…」と心配されるかもしれませんがおススメの勉強方法です。
学校の先生の授業やminiいけ先生の動画を真似てアウトプットするとその効果を感じられると思いますよ。
実は学校の先生や塾講師の先生は「授業」という場でアウトプットして最高の学びを得ているのです。
②一問一答を繰り返す
これは問題を見て即座に口頭で回答するという勉強法です。
先に注意点を言っておきます。
一問一答をするときも書く作業は極力減らして下さい。
よく「どの教材がいいですか?」と質問されますが、教材は何でも大丈夫です。
どの教材を使っても内容はそこまで変わりません。
ただ、あれもこれもと手を出すより、ひとつの教材に決めたらそれを繰り返すのが良いと思います。
一問一答の問題集は以下のものがあるので紹介しておきますね。
「どれくらいの回数を繰り返したらいいか?」という質問もよくいただくのですが、回数は関係なく、パッと見てパッと答えられるようになるまでです。
繰り返す回数は人によって違うので、即答できる状態までもっていきたいですね。
どうしても覚えられないものは印を付けて、紙に大きな字で書いてみてください。
これもなるべく書く時間を減らして、大きな字で書いて一発で覚えることを意識して欲しいです。
復習のタイミングも考えてみる
計画を立てることも大切です。
DaiGoさんの著書で復習の適正なタイミングが紹介されていました。
1日勉強したら、その後1日~2日空けるのがベストです。
この感覚を踏まえて、計画を立ててください。
すると、高校1年生と2年生は定期考査のタイミングと、最適な学習方法のタイミングとがぴったり合うんです。
だから定期テストの勉強は、絶好の復習のタイミングだと思ってください。
高校3年生も焦らず1個ずつ計画を立てて、タイミングを見計らって復習することを意識してもらえれば良いかなと思います。
③過去問演習をする
これは声を大にして言わせて下さい!
受験生のみなさん、過去問は「宝」です!
センター試験や共通テストの過去問は何度繰り返してもいいくらい、良問が揃ってます。
「先生、答え覚えてしまっているのですがいいのでしょうか?」という質問もよくいただきます。
答えを覚えてもかまいません。
ただし、「なぜこの答えになるのか」を理解して説明できるようにしましょう。
問題は何度も何度も繰り返すことが非常に大事で、過去問は10年分を3周繰り返す(10年分×3)ことを提唱しています。
志望する私立大学がある人は、その大学の学部を変えて3年分はやりたいですね(学部を5として×3年分)。
共通テストの過去問は赤本でも黒本でもどちらでもかまいません。解説が違うので自分のあった方を選びましょう。
高校3年生だったら、社会を秋口くらいから追い込んでいくと思うので、10月ぐらいから過去問を解く計画を立ててください。
過去問を解くだけだとそれほど時間はかかりません。
解答時間は60分設定ですけど、40分ぐらいで解けます。
ここで気をつけてほしいのは、「やったらやりっぱなしにしない」ということです。
必ずやり直しをしましょう。
まとめノートは推奨してませんが、過去問演習のやり直しノートは作ってほしいと思います。
過去問はノートを書く時間を惜しまず、しっかり復習するということです。
特に過去問は「宝」なので、過去問においての失敗は「より宝」です。
必ずノートに残して、1時間~1時間半目安でやり直しましょう。
アンダーラインを引いたり、押さえておきたい用語をチェックしたり、最小限の時間で覚えてください。これはインプットの作業です。
過去問の1周目を12月までに仕上げてもらえば、2周目は12月に入ってからで十分です。2周目は圧倒的に処理スピードが上がるので、20~30分で解けると思います。
ただ、2周目を解いても100点ってそう取れないんです。
なので、2周目で間違えたところは、さらに詳しく「なぜ間違えたのか」という分析を大切にしてください。
そして、最後の追い込み期ですね。1月、年が明けてから勉強に励むと思うんですけど、余裕のある人は、センター試験の追試や自分の志望する大学よりもレベルの高い大学の入試問題で力試しすると良いかなと思います。
満点は狙わない
共通テストの倫理政経や私立大学の入試は、さきほど紹介した「3ステップ」でほとんどの内容を網羅できるんですが、本番で見たこともないような問題が出題される場合が多いです。
そういう場合は、無視してください。
最近の共通テストの出題では、過去問にで見たことがない問題が急に出題されることもあります。
特に倫理ではマイナー人物が出題されることもあるので、満点を狙いにくくなっています。
1問につき配点される3点~4点の数問を狙うよりも、90点をしっかり取りにいきたいですね。
これを意識して本番の試験に臨んで欲しいなと思います。
共通テストに変更された理由と対応法
2021年にセンター試験から共通テストへ名称変更されました。
教育改革を実施する理由は「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」中央教育審議会 第一次答申に以下のように示されていました。
社会環境の変化が大きい時代に、その変化に対応し、質的に異なる社会で生活・仕事をしていくために、「思考力」や「学ぶ力」「人間性」が求められるため。
1日平均5.6時間。
これ何の時間だと思います?
日本の女子高校生の1日のスマホの使用時間と言われています。
1日平均5.6時間×1年=2044時間になります。
ちなみに高校1年生の授業時間は授業の多い私立高校でも1050時間~1330時間です。2倍近くの時間を費やしているんですね。
では、AIやコンピュータに人間が陵駕されるのかというとそうではありません。
AIは文章の意味を理解することができません。
今後はAIにできないことである「文章の意味を理解すること」=「読解力」が求められるのです。
何について述べているのか?結局どのようなことが言いたいのか?を考える。
この力が共通テストでも問われるようになっています。
読み取り問題・読解問題を制する者が共テ制す
2022年の共通テスト政治経済では全体構成30問中、11問が読み取り問題・読解問題でした。
個人的には3分の1を超える問題がほとんど知識を必要としないものになっているのは、努力を図るテストではないので少し残念です。
しかし、上記のように求められる力が変わってきているので対応も変えるしかありません。対応方法は2つです。
- じっくりと考える
- 国公立二次試験の総合問題や小論文をする
じっくり考えるというのは当たり前だと思うかもしれません。それがなかなかできなくなる受験生が多くでます。
それは、まず基礎知識をつけるためにセンター過去問や模試を多く受けると思うのですがどうしても「反射」で答えてしまうからです。
反射で答えること自体は全く悪いことではありません。しかし、そればかりをしていると読み取り問題・読解問題も適当に解いてしまうクセがついてしまうので注意して下さい。
もう一つの対処方法が国公立大学の総合問題・後期試験の小論文を解くというものです。
特に後期の小論文の試験はグラフ読み取り問題や文章読解問題が多く、その対応に苦慮する生徒を多く見てきました。
しかも、社会的な文章を扱う大学も多く、政治経済の知識をつけるにはもってこいの題材になります。
共通テスト対策になるだけでなく、後期の対策にもなるのでいいと思います。
ただし、毎日やるとか頻度をあげてやるものでもないので、1か月に1回そのような訓練をするといった程度で十分だと思います。
というわけで計画を立てて、効率よく、最大の成果につなげて下さいね!